CONCEPT

この世にある全ての資源を治療の為に
We make use of all available resources for your treatment
 

Philosophy

Love 愛、Faith 信頼、Hope 希望
愛あるところに信頼が生まれ、信頼あるところに希望が生まれる
Faith springs from Love, Hope springs from Faith
 

治療理念


スタッフも子ども達も家族も隣人も施設も庭も木も 全ての資源を治療の為に
All resources are for therapy:
Staff, Children, Families, Neighbors, Facilities, even the Garden and Trees.


一. 治療共同体に基づく力動的チーム治療の理念のもと、スタッフだけでなく、子ども達も家族も、治療チームの一員とし、あらゆる物を治療資源とし、子ども達の健やかな成長を促し、一日でもはやく、適応的な生活に戻ることを目指す。

二. その実践は、いずみ園内のみにとどまらず、関係諸機関(医療、教育、行政、福祉など)との密接な関係を保ち、地域のメンタルヘルスならびに心の治療を展開する。

筑後いずみ園の概要

昭和26年 虚弱児施設「八女和泉園」として筑後市山の井に設立。

平成  7年 現在地に新築移転、「筑後いずみ園」と改称。
平成10年 児童養護施設へ移行。
平成13年 児童心理治療施設(情緒障害児短期治療施設)へ移行。
平成28年4月 福岡県から社会福祉法人「風と虹」に移譲され、新生「筑後いずみ園」が開園。

筑後いずみ園での治療と生活

・ 筑後いずみ園は心理的な治療や教育が必要な6歳から18歳の児童・思春期のための短期入所施設(定員50名)です。
・筑後いずみ園治療の特徴

①      包括的な診断・心理査定と治療の評価による個別治療プログラムの作成

 ②      生活の環境すべてが治療的な総合環境療法
 ③      多職種専門家で構成されるチーム治療
 ④      個別の心理治療に加え、集団療法を駆使した治療プログラム
 ⑤      子どもの個性に応じた学校教育(筑後市立水田小学校分校、筑後市立筑後中学校分教室)
 ⑥      治療の経過を通して家族の参加・協力を求めます。

正門

入り口

玄関内

食堂

講堂

体育館

中庭

水田小学校分校

筑後中学校分教室

書道クラブ

食育

分教室入学式

包括的な診断・心理査定

子どもの不適応の本質を理解することが、子どもの成長と回復を促進するための重要な鍵となります。筑後いずみ園入所に際して、児童の治療に精通した精神科医の診察、各種心理検査、身体的・神経心理的検査、言語聴覚検査、心理教育面接など、包括的な診断・心理査定を行います。 これら診断・評価の情報は、スタッフが共有し、統合して、治療プログラムを作成します。そして、治療継続と並行し、評価と検討を繰り返して、つねに最適な治療を提供します

生活環境のすべてが治療資源

治療理念「スタッフも子ども達も家族も隣人も施設も庭も木も、全ての資源を治療のために」が示すとおり、「筑後いずみ園」は広い空の下、木々の緑、草花、水辺など自然の治癒力に満ちています。施設は内装、家具、香りに至るまでのさりげなく、そしてきめこまやかな心配りに気づかれることでしょう。私達は人にも環境にもやさしい施設を目指し、癒しの場にふさわしい環境づくりにつとめます。

多職種によるチーム治療

「筑後いずみ園」での生活のすべてが、子ども達の治療です。その中で、児童精神科医、心理療法士、ソーシャルワーカー、作業療法士、看護師、保育士、児童指導員、栄養士、事務員が治療チームとして、専門の治療技法で対応するだけでなく、子どもの日々の様子を共有・統合します。また、学校教育と緊密に連携しながら、治療を進めていきます。

l  医師(主治医)の役割

医師は子どもの発達や、心と体の状態に関する専門家です。筑後いずみ園の治療において、主治医に求められる重要な役割の一つは、各職種からの情報を得ながら適切な診断を行い、治療の指針を明確にし、治療の進行状況を分析し、必要に応じて検査や薬物などの処方を行うことです。また、子ども達の園への入所や退所など、重要な決断に際して、治療チームと話し合います。
 
l  心理療法士の役割
子ども達の外見からは理解できない問題点や、治療の進行に伴う心理状態の変化を把握するために、様々な種類の心理検査を子どもの状態に合わせて行い、それによって子ども達自身も自分についての理解が深められるように援助をします。また、集団療法だけでなく、子ども達一人ひとりに個別のカウンセリングを行い、子ども達が自分の問題に取り組んでいけるように援助します。
 
l  看護師の役割
看護スタッフは子ども達の精神状態はもちろん、身体状態について常に見守るべき責任を持っています。身体測定なども行い、子どもの成長を確認します。精神的・身体的配慮が必要と判断した場合、看護スタッフが様々な提言を治療チームに行い、適切な看護ケアや処置を行います。服薬治療が必要な場合には、看護師は医師や薬剤師と連携し、薬に関する情報を伝える役割も担います。
 
l  児童指導員・保育士の役割
児童指導員や保育士は子ども達の生活指導を通して、母性的養護・父性的養護の役割を担います。家族から離れて、治療のために入所している子ども達に、温かな配慮をもって、園での生活が安心なものになるように、治療チームや子ども達どうしが信頼できるように、援助していきます。
 
l  ソーシャルワーカーの役割
ソーシャルワーカーは子ども達やご家族の社会生活困難を予防または解決するため、各種の社会福祉・保障制度やサービスなど、現在の社会資源を活用する援助・協力をします。また、ご家族や学校との面接によって、家族関係の調整や教育環境の調整などを行います。家族会を主催し、児童福祉に関する情報を提供することもソーシャルワーカーの役割です。
 
l  栄養士の役割
園の食事における栄養管理業務を担当しています。その献立は、年齢や状態によって決められた栄養所要量に沿って作成するだけでなく、治療チームから情報を得て、子ども達の心と体にあった食事を提供します。さらに、医師の診断によって食事療法が必要であると判断される場合には、医師から指示される栄養量の食事箋に基づいた治療食(特別食)を提供します。食育を通して、成長盛りの子ども達の健やかな成長を支援します。
 
l  事務員の役割
筑後いずみ園では事務スタッフも治療環境を整える重要な治療チームの一員です。さまざまな治療チームの会議にも参加して、子ども達の状況を把握し、子ども達にとって安全で快適な環境を作り出し維持することに努めます。治療的環境の提供を通して、子どもの健やかな成長と、治療の促進を支援します。

 アニマルセラピー

 ディーン君(橙の首輪)と五代君(青の首輪)です。

41日の昼食後、「子犬を飼おうと思います」とアナウンスをしたとき、嬉しそうな顔をする子は半分程度で、「お世話をしたい!」と張り切る子は二人だけでした。
「私は犬アレルギーだから、さわれない」「僕に近づけないでね。前に噛まれたことがあって、怖いの」「ふん!犬なんかぶっ倒してやる」と、犬への拒否感を表す子どもの多いことに、正直な所、戸惑いました。
 しかし、その日の夕方にディーン君と五代君が筑後いずみ園に到着し、その姿を見てから、子どもたちの反応が変化していきました。犬アレルギーと言っていた子も「触りたい」と希望し、医師の指導と立会いの下で慎重に触れ合うと、何のアレルギー反応も出ず、その後も大喜びでお世話をしてくれています。実は、その子には家族と犬にまつわる辛い思い出があり、そこから「犬アレルギー」と思い込んでいたのかもしれません。
他の子どもたちがディーン君・五代君と楽しそうにかかわる姿を見て、「僕に近づけないで」と言っていた子も「抱っこしたい」と言いだし、「ぶっ倒してやる」と言っていた子も「よその犬よりうちの犬はずっと可愛いね」と今日、お世話係を志願してきました。ほんの10日間で、ディーン君と五代君に癒され、やさしい気持ちを賦活されているようです。寮にいる時間以外は、スタッフルームで過ごしているディーン君と五代君に、スタッフも大いに癒されています。
 

治療プログラム

コミュニティ・ミーティング

4月1日から毎日、夕食の後にCommunity Meetingを男子寮、女子寮ごとに行っています。日曜日は男子寮・女子寮合同のミーティングです。筑後いずみ園の生活で、困っていること、相談したいことを子ども達から発信してもらい、その場で話し合って結論を出すこともありますし、後日のスタッフ会議で検討して決めることもあります。
 

 クラブ活動

子どもたちの希望で始まったクラブ活動も現在は10グループになりました。
体育館でバスケットボール、ドッジボール、バドミントン、音楽・合唱クラブ、ホールで将棋、書道、手芸クラブ、調理室でおやつクラブ、園庭などで園芸クラブ、愛犬クラブが行われています。
顧問はスタッフですが、子ども達の中から自薦・他薦で選出された部長さんが、活動の中心を担っています。
 
クラブ活動のほか、SST、サイコドラマ、コミュニティーミーティング、Child-Staffミーティング(1週間の治療状況を確認)などの集団精神療法も順調に進んでいます
 

【ホースセラピー】

福岡県福祉労働部障碍者福祉課の事業として、週1回合計6回のホースセラピーが開始しました。
小学生が対象の事業ですので、筑後市立水田小学校いずみ分校の先生方(第2回には校長先生も参加されました)と共に筑後いずみ園のバスで1時間ほどかけて古賀市の馬術場に向かいました。
毎回2時間、馬に関する講義の後、乗馬、馬のお世話や馬舎の掃除などもさせていただいています。
子どもたちは回を重ねるにつれて、大きな馬も余裕で乗り、毎回、ホースセラピーを楽しみにしています。
各種心理検査や毎回のアンケートも実施し、ホースセラピーの効果の検証も実施しています。終了後の結果分析も楽しみです。
 

水遊び

まだ梅雨はあけませんが、晴れた日には真夏のように気温が上がり、夏休みが近いことを感じさせます。
暑い日には筑後いずみ園の中庭で、水遊びをして楽しんでいます。
園内には樹木も多く、先日はカブトムシを見つけました。
夏休みには、何をして遊びましょうか!?
 

【交通安全教室・音楽会

7月2日(土)筑後警察署交通安全課による交通安全教室を筑後いずみ園にて行いました。
夏休みを前に、子ども達が安全に自転車運転ができるよう、自転車の交通を中心にVTRも交えて講習していただきました。
また、当日は白バイやパトカーも園庭に乗り入れていただき、子ども達は大喜びでした。
交通安全教室の後は、福岡県警察音楽隊・カラーバード隊による音楽も開催しました。
地元子ども会、地域の方々も参加され、盛大で感動的な会でした。
 

食育

これまでにも栄養士の江口先生、宮冨先生に「噛むこと」「お箸の持ち方」「三角食べ」「栄養素」「カロリー」など、子ども達に合わせて食育をしていただいています。
今回は、梅雨の季節に発生しやすい「食中毒」について、栄養士の江口先生からお話をしていただき、引き続き看護師・西木戸寮長からブラックライトを使って手洗いの指導を受けました。
ブラックライトでみると、汚れが落ちていない箇所が一目瞭然で、ビックリです!
親指の付け根って、意外と汚れが落ちていないのですね~。
 

【避難訓練】

毎月1回、避難訓練を行っています。
7月は夜間に調理室からの出火を想定した訓練を実施しました。
事務長を中心に連絡方法、消火について確認し、子ども達を園庭に避難させました。
何事も「備えよ、常に」の精神で、大切な子どもたちを全力で守りましょう。
 

七夕

筑後いずみ園の中の女子寮、男子寮、児童玄関前に七夕の笹を飾り、それぞれの願いを込めました。
みんなの願いがかないますように!

学校教育

学齢期の子どもにとって、学業の習得は自尊感情や将来の夢・希望にも繋がる重要な作業です。しかし、入所する多くの子ども達には、学業での課題があるようです。それは知能の問題と言うよりは、毎日登校して授業に参加することが難しかったり、学習障害などの要因だったり、勉強に集中できないほどの情緒的な不安定さがあるからです。  筑後いずみ園には筑後市立水田小学校分校と筑後中学校分教室があり、地域の小中学校に登校できない子ども達に対して、特別に訓練を受けた先生から、小規模クラスで、それぞれの子どもの個性を重視した学習指導を受けることが出来ます。

家族の協力

ご家族のサポートとご協力は、子どもの治療に不可欠です。子どもの問題は、しばしば家族関係に影響をして、家族に緊張を引き起こします。不適応を起こした子どもの課題だけに焦点が当たりがちですが、家族全員が治療に関与していただきたいと考えます。

 入所期間中、ご家族は子どもの治療上の必要に応じて、出来る限り、子どもを訪問してください。どの子ども達にとっても、究極の目標は、家庭に戻ったり、子ども達の成長・発達を支援し続ける別の環境に向けて、この「筑後いずみ園」を退所することなのです。

経費

保護者の皆さまの所得に応じて、入園中の経費の一部を負担していただきます。

Don’t forget the children!

1925年、アメリカ・カンサスにメニンガークリニックが設立されました。心の治療とそれに携わる専門家の訓練など、そのすばらしい技術と工夫は高く評価され、世界の多くの施設が模範として取り入れてきました。社会福祉法人風と虹の母体である医療法人コミュノテ風と虹は、まさしくメニンガークリニックの治療を受け継ぎ、日本の風土に最適な心の治療の方法を築き上げた医療と福祉の総合病院なのです。社会福祉法人風と虹「筑後いずみ園」は医療法人コミュノテ風と虹と、メニンガー子ども病院の治療システムを取り入れて子ども達の健やかな成長と、一日も早い回復を目指します。

“Don’t forget the children!(子どもを、いつも念頭に置くのだよ!)”は、メニンガークリニックの創設に当たり、当時のハーバード医学校エルマー.E.サウザード教授が、教え子で今なお精神分析学で名高いカール・メニンガーに送った言葉です。サウザード教授の言葉はこのように続きます。「子どもを、いつも念頭に置くのだよ。人間の心、つまり精神健康について一番、多くを教えてくれるのが、子ども達なんだ。」
私達は、この世にある全ての資源を「筑後いずみ園」に入所する子ども達の治療に役立てると同時に、子ども達から“人間の心”について学び、社会の精神健康に貢献していきたいと考えます。

 

筑後いずみ園

筑後いずみ園

833-0034 福岡県筑後市下北島210
  Tel : 0942-52-2404
  Fax : 0942-53-6583
  info@chikugo-izumien.jp


電車でお越しの方へ

JR羽犬塚駅から タクシー:5分             徒歩:20分


西鉄バスでお越しの方へ

大野島農協前行 筑後市立病院下車 徒歩7分